一般企業の転職について

一般企業で働いている人にとって、「転職」という言葉は誰の頭の中にもあるのではないでしょうか。
今年27歳を迎える私自身も一度の転職経験がありますし、私の友人の中にも転職経験者がいます。
彼らはどのような理由で転職を決めたのか。漠然と転職を考えている人にとって、実際に転職をした人間の経験談は、案外役にたったりするのではないでしょうか。

私の大学時代の友人は学生時代にアルバイトでテレビ番組制作のアシスタントをしていて、その経験を通じて知り合ったプロデューサーの推薦で彼はその制作会社の契約社員として働くことになりました。
それから3年間のAD生活をしていた彼ですが、その後務め続けても正社員としての雇用が望めないと悟ったらしく早々とその仕事を離れ、今ではまったく関係のない保険の営業マンをしています。
いつ契約を切られてしまうかわからない契約社員と、正社員とではやはり大きな違いが生まれてくるもの。憧れて入ったテレビ業界でしたが、彼にとっては夢や憧れよりも生きていく上での安定が大事だったのでしょう。非常にまともな考え方ですし、やはりこうした理由で転職を希望する人は多いようです。

高校時代の同級生には、結婚を機に退職・・・ではなく転職を決めた女性がいます。
美大へ進み、卒業後デザイン会社へ入社した彼女でしたが、2年後に結婚。それを機に会社を辞め、フリーでデザインの仕事をこなすようになりました。これも一つの転職の形ともいえるのではないでしょうか。
家に母親がいるのが当たり前。という生活をしてきた彼女ですが会社でのデザインの仕事はかなりの激務だったらしく帰宅も遅くなってしまうことが多く、「将来子供が生まれたとき、自分もちゃんといつも家にいてあげられるように」という気持ちから家で仕事ができるよう転職に踏み切ったそうです。収入は比べられないほど下がったそうですが、それでも彼女は幸せそうにしています。
元をたどれば会社でのハードスケジュールも原因と言えなくもありませんが、子供のために。子育てのためにする転職は愛にあふれている感じがして、応援したくなってしまいますね。

今回紹介した僕の友人二人はどちらも決して完全に前向きな理由というわけではありませんが、やはり転職後の方がより活き活きしているように感じています。
彼らのように、自分にとってより良くよりマッチした環境で働くためにも「転職」というものは常に意識しているのがいいのかもしれませんね。