女性の転職活動

退職理由はうまく伝えなければ、マイナスに受け取られてしまうことがあります。嘘をつかないことは大事ですが、その伝え方は工夫しなければいけません。ここでは女性の転職でありがちな、退職理由の悪い例を紹介します。

誰かがやってくれるだろう、誰かが助けてくれるだろうと思っていたのにやってもらえなかったから、と言ったり、自分は頑張っていたのに、周りが助けてくれなかったから退職するしかなかったと言ったりするタイプです。
このような人はまず、自分から何か行動を起こしただろうかと考えてみることから始めましょう。そこでもし、特にこれといって目立ったアクションや積極的な働きかけができていなかったと感じたのであれば、それを自覚していることと反省していることをしっかり伝えて、次からは自分から積極的な行動をしていく気持ちがあることを明らかにしましょう。

自分が退職したのは、企業風土が合わないから、上司や同僚のせい、家族のせいと、誰かが原因で辞めてしまって、自分は悪くないと言うタイプです。
このタイプは攻撃的に周囲を批判しがちです。行動力や積極性はありそうだけれど、自己主張が強すぎて周囲とトラブルになりそうなタイプなのではと面接官は感じ、採用しづらいと考える可能性が大きいです。
退職を選んだのは自分自身であり、自分自身にも原因や反省点もあったのではないかと振り返ることができている姿勢や、働いた経験と退職という結果から何を学んだのかを伝えることが大切です。

このタイプの特徴は、転職を何度も繰り返している人が多いことです。前の職場はやりたい仕事ではなかった、やりがいを感じなかった、自分の居場所はここではないと思った、など、もっと自分に合った職場があるのではないかと思っていることを退職理由として伝えていたりします。
キャリアアップしたいという言葉は響きはいいのですが、前職を十分にやりこなしてきた結果、キャリアアップする転職を選択しているのではなく、ただなんとなくキャリアアップのためと伝えている場合には、採用しにくいと思われることもあります。
そうならないためにも、キャリアアップとはそもそも自分にとってどういう意味なのかを明確にしておく必要があります。給与が上がることなのか、自分が成長できる環境で働くということなのか、役職がつくということなのか、新たな職種に挑戦することなのか。一言でキャリアアップのためという退職理由を伝えるのはなく、どんなキャリアを設計していきたいのかをしっかり考え抜く必要があります。