新卒の就職活動と中途採用の転職活動の違い

人生にはいくつかの転機があります。その一つが転職活動です。転職に至るまでの事情は人それぞれですが、転職活動をするにあたり、新卒の学生が行う就職活動との違いを理解しなければなりません。今回は就職活動と転職活動の違いについて説明します。

新卒の採用の場合、例年大学4年生の春ごろから一斉に企業は採用活動をスタートします。各就職情報社や大学が主催する合同企業説明会に学生が足を運んで企業について知ることになります。学生たちはそこからさらに選考に進みたい企業の説明会や面接を受けていきます。その間には大学や就職情報社、先輩たちのサポートがあり、選考に進めた企業から内定を貰います。一方中途社員の採用は選考を行う期間はバラバラです。中途社員の採用は企業にとって欠員を補充したいという意味合いがあるので、採用の必要性が出た時点で時期に関係なく採用活動を行います。選考も学生の就職活動に比べて短期間で合否が決まります。現在勤務している会社の仕事と平行して活動を行う大変さもあります。また、学生時代とは違い大学の就職課などに頼ることが出来ないため、自分で動かなければなりません。何よりも自主性が大事なのが転職活動の特徴です。

企業が新卒の学生に求めるものは潜在能力で、その学生にどのような能力があるのかを見極めようとしています。そのため、企業にアピールするポイントも学生時代に頑張ってきたことや得たもので、どのようなことが出来るかをアピールします。一方転職活動では、以前の会社でどのようなことをしてきたのかという実績やなぜ転職までして自分達の会社に入りたいのかということを知りたがります。そのため、転職活動では職務経歴書というものが必要になります。企業はその職務経歴書を元にこれまでの実績を判断します。新卒社員との大きな違いはその会社の即戦力になることを求められる点です。

新卒の学生は企業を選ぶときに知名度の高い企業やマスコミなど人気の業界や企業に応募することが多く、名前で選ぶ傾向にあります。友達が受けるから自分も受けるという話も聞くことがあります。しかし、転職活動の場合は基本的に一人ですべて行います。自分がなぜ転職したいのか、以前勤務していた会社と比較して希望する条件や環境を求めて選ぶことになります。